行動なくして
実現なし
001.想い

捜査当局に厳しい目

今年は、検察・警察の「捜査当局」にとって大変厳しい年になった。

きょう警視庁が、外事3課のものとみられる文書が流出したことを

ようやく認めたと報道された。

私たちの生活に直結する話ではないが

国の治安を守る捜査機関にとっては致命傷だ。

捜査機関の手の内を明かすことになるだけでなく

捜査に協力してきた人の信頼を失った。

尖閣映像流出問題では、国交大臣の問責が参院で可決されたが

警視庁の情報流出は尖閣映像以上に深刻な問題だ。

流出の経緯の捜査はこれからだろうが、

責任の所在を明確にする必要がある。

 

検察についてはこれまで何度も述べてきた。

村木さんの無罪判決、そして証拠改ざん事件で

検察は、これまでかたくなに拒否してきた

取り調べの可視化を自ら受け入れざるを得ないまでに

信頼を失っている。

捜査機関は、普通に生きていれば関わることのない機関だ。

しかし、国の正義の根幹となる刑法・刑事訴訟法を扱う

捜査機関がこれだけ信頼を問われたということは、

私たちが安心して暮らすことのできる日本、

つまり、普通に暮らしていても正義が守られるという

安心感が揺らぎかねない一年だったと思う。

捜査機関の再生、来年の動きを注視していきたい。