行動なくして
実現なし
001.想い

1か月がたったが

3月11日の東日本大震災から1か月が過ぎた。私たちは「○○から1週間、1か月、半年、1年」などの節目を大切にする。しかし今回の地震、1か月という時間は復興にむけて短すぎる。それだけ被害が甚大だ。きょうも大きな地震があった。

死者は1万3000人を越え、今も行方が分からない人が1万4000人以上いる。想像を絶する数字だ。避難生活をしている人もまだ15万人いると報道されている。

亡くなられた方のご冥福と行方不明者の早期発見を祈るとともに、被災した方に改めてお見舞い申し上げます。

私は、今回最も被害が大きかった宮城県の被災地をよく知っている。仙台市の沿岸部はもちろんだが、南三陸町、気仙沼市、女川町、石巻市、塩釜市、名取市など、ほとんどの自治体に取材で何度もお世話なった。

気仙沼市と南三陸町は泊まりがけで何度も取材に入った。テレビによく出ている南三陸町の佐藤町長も町長選挙や防災訓練の取材などでお会いした。きょうのNHKクローズアップ現代でインタビューに応えていた気仙沼市階上の避難所の本部長も取材で知り合った人だった。

きょうはこうした市町村のホームページをみていた。どの被災地もホームページは機能している。ボランティアに行きたいので情報を集めている。気仙沼市は1日単位のボランティアを受け付けているが、他は受け付けているようでもない。恐らくボランティアを受け入れられないのだろう。民間のボランティア組織のように、ボランティアを集めて被災地で活動して戻ってくるところまで完結できる団体に任せるしかないのだろう。被災地自治体にはまだまだ余裕がない。

民間ボランティア団体をみると、ボランティア希望者が多いようで、新規の受付を中止しているところもあった。東北の復興は相当時間がかかるだろうから、ボランティア希望者が多い時に焦る必要はないのかもしれない。むしろ地震への関心が落ち着いてしまったときこそ、できることがあるのかもしれない。

一方、栄村は1日限りのボランティアではなく、長期的に活動できるボランティアや専門知識のある人を募集している。応急処置の段階は終わり、時間のかかる腰を据えた復興時期に移行したということだろう。栄村の方がすぐに役に立てるのかもしれない。具体的にはまだ決まらないが、今後も被災地のためにできることをやりたい。