行動なくして
実現なし
007.被災地をみて

再会~被災地をみて10~

5月15日から19日までいた宮城県では多くの人と再会した。

 

自宅が大きな被害を受けたにも関わらず、ほとんど休みなく働く警察官。

震災直後、コメどころの実家から米を持ってきて

被災地に向かう署員の炊き出しに使ったという。

震災から2カ月がすぎてようやく自宅の片づけを始めたところだった。

 

 

タ取材でお世話になったタクシー運転手には街中で偶然再会した。

彼の実家は気仙沼で、母親が津波に流されたが奇跡的に助かり

仙台の自宅アパートによんで療養させていると話していた。

野球好きの小学生の息子がいたが、もう高校生だという。

 

 

仙台市のビジネスホテルは全国からのボランティア、自治体、

企業の支援者で毎晩どこもいっぱいだった。

最後の夜はNHK時代もっともお世話になった人の家に泊めてもらった。

その人の自宅は津波を受ける場所ではなかったが、

家の土台などにかなりの被害が出たという。

それでも昔と変わらず家族全員で歓迎してくれた。

私がカレーライスが好きだったことを覚えていてくれて

朝食にカレーを作ってくれた。

当時のままの大盛りカレーは食べ応えがあったが

その気持ちがなによりもありがたく、嬉しかった。

 

 

宮城県知事とも再会した。

 

 

 

 

 

 

村井 嘉浩(むらい よしひろ)宮城県知事は

私が仙台で記者をしていたときに3年間取材した。

私がNHKを辞めたことも落選したことも知る、気配りの人だ。

村井知事は

「こっちは大丈夫だから自分のことを長野で一生懸命やりなさい」と

励ましてくれた。

 

 

世のため人のためになりたいといつも思っているし

そういうつもりで被災地に行ったが、

たくさんの人に支えられていること改めて痛感する機会になった。