レベルが低すぎる~松本震災復興大臣の発言~   2011 年 7 月 5 日

おととい(3日)の松本龍震災復興大臣の発言に憤りを覚えていたが、きのう(4日)の世論の批判は私の予想をはるかに超えるものだった。

松本大臣はまず岩手県知事に「知恵を出したところは助けるけれど、知恵を出さないところは助けない」と発言したようだ。そして宮城県知事には、知事が地元で孤軍奮闘している漁業への参入を緩和する特区について「県でコンセンサスをとれよ。そうしないと、我々は何もしないぞ」と言った。

松本大臣の発言について上げ足を取りたくないので、まず大臣の真意を考えたい。松本大臣の立場にたって考えれば、「復興はもっと地元が主体性を発揮してほしい」という主旨で叱咤激励をしたかったのではないかと思う。だったら「地元で自由に決めてくれ。応援できることはなんでもする」と言えば良かった。

しかし松本大臣の言い方は、国が被災地より上の立場に立っていることを宣言したようなものだ。国が地方を支配していると普段から勘違いしているからこういうことになるのだろう。地方分権が唱えられる中でとんでもない時代錯誤だ。こういう大臣がいるから日本は、地方が特色をいかした行政運営をすることができないのだ。国と地方の関係はお互い謙虚でなければならない。地方自治体の現場の苦労を国は尊重しなければいけないし、地方も、国の指示を仰ぐだけとかお願いばかりでもいけない。謙虚かつ対等でなくてはいけない。

松本大臣はさらに、大臣より1分後に応接室に来た宮城県知事に「お客さんが来る時は、自分が入ってから呼べ。しっかりやれよ」と発言。会談の最後には「今の最後の言葉はオフレコです。みなさん、いいですか、『書いたらその社はもう終わり』だから」と言った。その様子がテレビで報じられてしまったから言い逃れはできない。謙虚とか真摯という言葉とは程遠い人物のようだ。松本大臣は民主党が野党時代、ネクストキャビネットの地方分権担当大臣だっという話をネットで見たが、本当だとしたらもはや笑うしかない。

こんなどうしようもない発言だが、国と地方のあり方を国民に問う格好の材料になったことだけは確かだ。地方に対する国の「上から目線」に、私たちはもっと怒っていい。私たち長野県も含めて、自分たちの県に松本大臣がきたことを想像すれば今回の発言が堪え難いことがよく分かる。

「即刻辞任を!」といいたいところだが他に良い人もいないのだろう。民主党の人材難は今に始まったことでない。それにしてもレベルの低すぎる内閣改造だったと言わざるを得ない。今回の内閣改造のレベルの低さは、自民党から1本釣りされた浜田氏についても思うことがあるので改めて書きたい。

この記事は 2011 年 7 月 5 日 火曜日 1:39 AM に投稿されました。

コメント / トラックバックはありません

コメントをどうぞ

井出ようせいブログシリーズ 被災地をみて