行動なくして
実現なし
001.想い

「みんな」が政局好きかというと、そうではない

きのう(28日)、みんなの党の党大会が都内であったので参加してきたが、それを受けた各メデイアの記事が揃いすぎていて面白い。

 

「渡辺・みんなの党代表:維新との連携強調 石原新党けん制」

(毎日29日ネットより引用)

「橋下氏が頼り…『みんな』も『石原新党』も」

(読売29日ネットより引用)

「みんなの党“大阪から全国に”」

(NHK28日ネットより引用)

「『大阪維新と政策同じ』みんな・渡辺氏、連携を全面に」

(朝日29日ネットより引用)

「みんなの党、「増税反対」や維新と連携重視 党大会」

(日経29日ネットより引用)

「橋下氏との連携に活路=重なる思惑、成否不透明-みんな」

 (時事28日ネットより引用)

 

共通しているのは、「みんなの党は橋下市長と連携したい。橋下氏の勢いにのって党勢を広げようとしている。しかし、石原新党も橋下氏との連携を模索していることや、橋下氏本人が、意向を明示していないため、どうなるかわからない」という内容だ。党大会に参加した人なら分かるが、そこまで「大阪大阪」と連呼した中身ではなかった。しかし、メディアの関心が橋下氏に向いているから、どうしても維新との連携がクローズアップされてしまう。堺屋太一氏が来賓で来たことをとりあげて「大阪との蜜月ぶりをアピール」という記事もいくつかあったが、堺屋太一氏は去年の党大会はもとより、党の大きなイベントにはこれまで何度もきているので、この記事を書いたメディアは、ちょっと事実に忠実でないなと思った。まあ、メディア各社が揃って同じことを書くのはよくあることなので、気にする必要はまったくない。

みんなの党は「橋下市長なら、何をしても応援する」というスタンスではない。公務員改革など、国がやらないことを地方から始めたことに共感しているのだ。みんなの党と橋下市長の政策に関わるある人が言っていた。「みんなの党の候補者が頑張っている全国各地で大阪のような動きが始まって欲しい。大阪だけの動きだと思わないで、全国いろんなところから火の手をあげてほしい」と。国がやらないなら地方がやる。大阪がまず最初に始めたから、みんなの党は積極的に応援している。政策連携の一語につきる。大阪以外でも地域主導で改革が始まれば、みんなの党は積極的に支援するだろう。そして、まさに私のような地方で政治活動をする人間が、地方主導、地方先導の地域づくりの機運を高めていかなければならない。

次期総選挙に向けて、政局話はますます加熱するだろう。政局に右往左往する政治家や政党はさらに増えるだろう。しかし、政局に浮かれれば浮かれるほど、政治に失望やあきらめを感じている人は、さらに冷めていくだろう。政治家や政治記者、政治に関心がある人は政局が好きな人が多いように思うが、有権者と接していると、政局にうんざりしている人はここ数年明らかに増え、その存在は相当大きなものになっている。みんなの党はもちろんだが、みんなが政局好きかというと、そうではない。みんなの党も維新も、既存の政治に失望している人たちの支持で成長してきた政党、政治団体だ。今日の報道各紙をみると、みんなの党と維新が政局に足を突っ込んだように見えるが、政局と一線を画し、いままで通り、やるべきことを訴えていくのが更なる躍進につながるはずだ。