行動なくして
実現なし
003.活動

小諸市長選 公開討論会⑤ 都市計画

小諸市長選公開討論会つづき。主催者からの最後の質問は「都市計画」。

 

大森豊也(あつなり)氏

「まず、市街地の活性化には並々ならぬ思いがあります。私が13年前大学を卒業するときに、卒業設計をするにあたって、もうすでに相生町通りでシャッターが多くなってきた。そういう中で、どうにかしたいと卒業設計のテーマにしました。市街地活性化と市庁舎周辺の再整備です。その中で私が考えたのは、相生町を通る人通りと市庁舎に入る人たちの流れ、これを交差する事で町のにぎわい、目的の違う人たちが重なり合うことで、人の動きが生まれるというのが大前提です。ですので、私は、いま相生町通り側は公園が計画されています。公園ですと機能が分断されてしまうので、ぜひ建物を相生町のラインに合わせながら、中にいる人たち、あるいは外を行く人たちの元気が感じられる。さらにはその建物を小諸らしい、木造にしたいと考えています。木造にすることで地元の林業、あるいは建設業、観光業。川上中学校が木造にしたことで全国から視察にきている。観光にも非常にいい。さらに、木造だと建物の寿命が、コンクリートだと50年ですが、木造だと120年持ちます。そうすることで次の立て替えに、小諸市の財政負担が楽になります。さらに、郊外、芹沢市長の資料の中に、若い人たちが住みやすいように分譲しようとありましたが、私は定期借地権つきにしたいです。小諸市をみていると、30年40年前の分譲地が、年齢が上がってきて限界集落になってしまっている。定期借地権にすることで、若い人たちが建物も購入しやすくなりますし、手放すときにも手放しやすい。回転が早まる。この定期借地権での分譲をしていきたいと考えています」

 

柳田剛彦氏

「小諸厚生病院の再構築は3つの案があると思います。第1案としてまず、市庁舎との併設案が進められようとしていますが、これについては最近、敷地面積の不足と、駐車場の建設費に10億円の大金が別途必要ということで、反対意見がかなり増えています。第2として、現地での再構築が考えられます。病院側の要望を十分お聞きして、十分な環境を整えて再構築してもらうものです。病院周辺の皆様に、移転等のご協力をしてもらわないといけませんが、病院も市も支出は少なくてすみます。第3案としては、市街地近郊の幹線道路沿いに移設するものです。用地を確保し、救急医療にも適し、建設環境もよく、建設コストの大幅な削減が見込まれます。交通弱者のためにはシャトルバス、デマンドバスを導入したらどうかと思っています。以上3つの案がありますが、私の個人的な思いを申し上げますと、第2案が最も好ましいとは思っていますが、3つの案の長所、短所、費用などをつまびらかにして、市民の皆様の判断を仰ぎたいと思っております。市庁舎は、現地に必要機能を十分充実させながら建設コストを抑えて建設します。図書館については伝統ある小諸の図書館ですので早急に進めたいと思います候補地は市街地で、静かな環境を作って、落ち着いた雰囲気の建物にしたいと考えています。関係者との協働で、図書館以外の機能も取り入れた計画を練りたいと思います。ゴミ焼却施設については、市単独の建設計画が進められていますが、大変ムダなお金を使うことになります。先ほども申しました佐久広域への参加を働きかける最大限の努力をいたします。市民益を考えると他の選択肢はないと考えます」

 

芹沢勤氏

「3年前、市役所と病院の交換移転を提案いたしました。ようやくいま、市役所の敷地で、市役所も図書館も病院も、そして700台の駐車場も可能だと設計事務所からの提案もいただいております。この間、計画が二転三転したという人もいましたが、そうではなくて、3年間かけて市民の多くの意見を十分取り入れて、また、議会とのいろいろな話し合い、さらにまた議員の皆様からの提案、また、新たに出たハザードマップで、地域の安全、こういうことを考慮した結果、この併設案が生まれました。決して二転三転したのではなくて、市民の皆様のいろんな意見をきいて、一番いい形で併設案がうまれたということをまずご理解いただけると思います。そういう中で図書館も当初、駅舎併設を考えましたが、31億円という多額の負担がかかり財政的にどうかということで延期した訳ですが、そこで、併設案でいくと6億円から7億円で図書館ができるという案をいただきました。やはり併設案で図書館に来る人、あるいは市役所を使う人、病院に来る人、こういう形のコンパクトシティーの実現ができるというのは大変効率的な、ムダのない建設が可能ではないかと思っています。また、ゴミ施設についても先ほど申しましたように、これまでの経過を十分ふまえて佐久とやってもけっして安くならない。また、使い勝手が悪い。やはり地域の人の思いを実現する。市と信頼関係をもっていくことが大事なことだと思います。重要な政策を着実に現実のものとする。これが私のつとめだと思っております」

 

 

立候補を表明しているのは

・現職の芹沢勤氏(71)

・建築資材販売会社社長の柳田剛彦氏(72)

・住宅建設会社社長の大森豊也(あつなり)氏(35)の3氏。

選挙は4月8日告示・4月15日投開票。