誰のための選挙制度改革か ① 2012 年 6 月 20 日
民主党が、衆議院選挙制度の改革案を単独提出したと報道されている。
小選挙区・比例代表並立制に、
さらに連用制なるものが加わるらしい。
新しい選挙制度の名前はなんというのかまず聴いてみたい。
いまの小選挙区・比例代表並立制もわかりにくい。
まず、参議院の選挙制度と混同してしまう有権者が非常に多い。
参議院選挙では、投票所に行ったら
都道府県ごとの選挙区の投票用紙に候補者の個人名を書き、
比例代表の投票用紙に
政党名か、比例単独で立候補している候補者の個人名を書く。
一方、衆議院選挙の場合は、
小選挙区の投票用紙に候補者の個人名を書き、
比例代表の投票用紙に政党名を書く。
衆院選がいまの選挙制度になって15年程になるはずだが、
「どの用紙になんと書けばいいのか」と聴かれることが多い。
そして衆院選はまだ分かりにくい点がある。
小選挙区・比例代表並立制は、
もともと小選挙区制度の導入が主眼で、
死票を救済する激変緩和措置として
比例代表がくっついたと記憶している。
衆院選の比例代表は、
北海道、東北、北関東、北信越・・・九州と
各地域ブロックごとに別れていて
政党名の得票数で、まず政党が確保する議席が決まる。
その後、党内で誰が当選するかが決まる。
小選挙区に出る候補者は、
死票を減らす原則から比例代表にも足をかける。
これを重複立候補という。
小選挙区で負けた候補者が比例で復活当選するには、
同じ地域ブロック内の他の小選挙区で負けた党内候補者の中で、
できるだけ接戦、つまり惜敗しないと議席から遠のく。
(続く)
コメント / トラックバック 1 件
川田富夫 より:
自治会の土木委員長なので台風見回りが深夜になると思い早寝したらこんな時間目が冴えてしまった。台風の影響無く安堵。
・・私は国会議員の数はあまり減らすべきではないと思う。
国会・国会議員は市民の味方、意見の代弁者。‘官’役人と対峙すべき役割なので一定の能力と数を保たなければいけない。
言い方偏りかもしれないが、この国は第2次大戦敗戦で否定されたはずの天皇制が実は根本は変わってない。
神代からこの国を創造し司るべき唯一の国主たる天皇(こうゆう作り話が続いてるのは世界で唯一日本だけ!?)の側に居て国民から租税を取り立て雅を我占せんとする官(役人)に対し、
思想百出、覇を競い富を奪い合う人間民衆がその争いを、理をもって道を探り分かち合いの政(マツリ)の形を作り治める役割が民衆が選ぶ国会議員。
そして、民衆に不都合不正な国会議員は選良制度(選挙)で常に自浄されるのに対し
、不変上級身分を安泰される‘官’の行おうとするマツリは民衆の悲哀なぞ無縁な肥満我利我利なるのも当たり前。
ワタナベさんは増税の前にやることがある!と仰ってます。
私は、国会議員の数を減らし国会(民衆)の力を弱める前に‘官’の無駄な数を減らし無駄な仕事を止めさせ国費の浪費を止めることがその事だと思うのですが・・。
今の選挙制度も実は役人が国会の力を散在、弱める工夫をしているのだ、と穿っ見方をシテイマス。