江川紹子さんの記事   2013 年 11 月 28 日

江川紹子さんがきのう、会館に取材にきてくれました。

分かりやすく書いていただいたことに感謝しています。

江川紹子さんとお会いするのは初めてですが、村木厚子さんの取材、名張毒ぶどう酒事件の本など、多くの著作や記事を拝見してきました。思った通りの実直なお人柄で、時間をかけて丁寧に話を聞いてくださいました。

江川紹子さんの記事

江川さんから取材の最後に「今後の議論も見守り、発言をしてほしい」と言われました。少し休みたいという思いもありましたが、発言を続けることは、私の責務であると感じていますので、引き続き発信してまいります。

参院選がはじまった。

私は毎日、県内候補として擁立した「すみけい子」さんと各地を遊説している。長野県に住んだことがないとか、立候補が直前だったことについて多くのご意見をいただいたが、すみさんがブログを通じて発信を始めるにつれて、注目と応援ムードが高まっている。政治に対する純粋でひたむきな姿を見て頂ければと応援している。

さて、この参議院選挙では、インターネット選挙が解禁された。ホームページやブログ、FacebookやTwitterなど、メール以外のインターネット上では、誰でも、候補者への投票依頼や主張ができるようになった。

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 公示日の翌日、信濃毎日新聞もかなりの紙面をつかって、ネット選挙の始まりを詳報した。私とすみさんは、公示日に、震災から2年経った栄村に行って住民の話を聞こうと、村に向かい、4時間にわたって、集落ごとに演説や住民との語らいをしてきた。栄村での演説は10数回にのぼった。しかし、報道にとっては、すみさんの活動よりも、すみさんがネットでなにを書いたかの方が大事だったようだ。

さて、その注目のネット選挙だが、「選挙戦の様子を随時ネットにあげてほしい」と言われることがある。とくに他の候補者が頻繁に更新していると、すみさんの支援者にも焦りがあるようだ。

初めてのネット選挙だから、ネットを通じて選挙運動の詳報し、それを観ることはたしかに面白いかもしれない。しかし、単なる活動報告では、17日間の参院選の中盤頃には飽きられてしまうだろう。大切なのは、発信する中身だ。候補者の政策、政治への熱意、人柄などが伝わることがいいと、私は思っている。

ネット選挙をやるほうは、予想以上に大変だ。ネットにあげることを考えて、つねにカメラを構えていないといけない。高性能なカメラはいらないが、携帯をつねにカメラモードにしておいて、いいシーンがあったら即座に撮る。必要な発信であればその場でしなければいけない。また、動画を発信するとなると、ある程度のレベルであれば、編集がいる。

これまでは選挙カーに、候補者と運転手、ウグイス嬢、チラシとノボリと、それを配ってくれる人、現場を盛り上げてくれるスタッフがいればよかったが、ネット担当のスタッフが必要なのではないかと思うぐらいだ。すみ候補の写真は、私と弟がとっているが、もっと写真をたくさん撮って厳選したいし、あとになって「こういう写真が欲しかった」ということもある。

 今回の参院選、すみさんの陣営にネットのプロはいない。そこで今回はシンプルに、中身で勝負することにした。すみ候補には日中は遊説に、目の前にいる有権者への訴えに専念してもらう。携帯をいじるのは休憩中だけ。そして活動が終わってから、自分の考えや思いを掘り下げて、しっかりとブログを書こうということにしている。午後8時に活動を終えて、帰りの車の中でブログの内容を考える。深夜までかけてブログを書いて、翌朝までにあげる。疲れた体で頭を使うのはしんどい。しかし、多くの人が注目しているときだからこそ、知ってもらう大きなチャンスがある。

 投票日が近づいて、有権者が誰に投票しようかとインターネットで検索をしたときに、選挙運動がつらつらと並んでいる候補者と、政策や考えをしっかり書いている候補者のどちらを選択するのか。答えは私の中でもう出ている。

もうちょっと寛容に   2013 年 7 月 7 日

自民党が、TBSのニュース内容が気に入らないといって取材拒否を通告し、結局1、2日でおさまったようだが、

 

政見政党が特定の社の取材を拒否するという行為は、プロ野球の監督が気に入らないスポーツ新聞の記者を出入り禁止にするのとはわけがちがう。

 

取材拒否をされた社の姿勢も問われるし、ほかのメディアの姿勢も問われる。

 

言論は自由だし、取材を拒否する権利も、私はあると思うが、

政権は、取材拒否が一番許されない存在だと思う。

 

本会議質疑での答弁や、細野豪志氏とのFacebookのやりとりなどをみていると、もうすこし批判に寛容に。頭にきても真摯に対応する余裕をもっていただきたい。

 

私ごときが、かなり余計なお世話なのだが。

テレビ放送のお知らせ   2013 年 1 月 15 日

きょう(15日)夕方6時15分から、

長野放送県内ニュース(NBSスーパーニュース)で、

昨年の初登院や辻立ちの様子が放送されます。

お時間のある方は、是非、チャンネルを8にお願いします。

記者席は誰のためのものか   2012 年 1 月 5 日

いつもブログをみてくださっている皆様

今年もよろしくお願いします。

 

今年に入ってから、これまで書いた文章の整理をしていて

ブログの更新を休んでいたが、

小さなニュースに大きな怒りを感じたので

深夜パソコンに向かっている。

 

フリージャーナリストの江川紹子氏が

小沢一郎氏の裁判を取材するため、

傍聴席をあらかじめ1席割り当ててほしいという

訴えを東京地裁に起こしている。

 

「何の話だ?」という人も多いと思うので丁寧に書く。

裁判は誰でも傍聴できるが、

席数を超える傍聴者が集まった場合、抽選が行われる。

大きな裁判の抽選は熾烈になりかねないので

裁判を担当する裁判官が

あらかじめ取材を希望する新聞やテレビの記者に対し、

1社につき1席とか2席を割り当てることがよくある。

裁判官は裁判をある程度報道して欲しい。

また、仮に記者席を与えず、

メディア各社が大量のアルバイトを抽選に投入した結果、

傍聴席を占拠されたら困るので便宜を図る。

 

裁判官から便宜をはかってもらえるのは、

各地の裁判所記者クラブに入っていて

普段から取材する機会の多いメディアに限られている。

記者クラブが優遇される理由は

加盟している大手メディア各社の実績と安心感だ。

記者席の便宜はメディアと裁判官が

かっこ良く言えば、

「国民の知る権利を確保する」ために

折り合いをつけた結果、存在するのである。

これに対しフリージャーナリストなど、

記者クラブに入っていないメディアが裁判を傍聴する場合、

記者クラブを通じて記者席を要望する方法もあるが、

手続きに時間を要するので現実的ではない。

実際、江川紹子氏はこれまで数々の裁判で抽選の列に並び、

抽選に外れた時は、

当たった人から席を譲ってもらってきたという。

 

江川紹子氏は

今月間近に迫っている、小沢一郎氏本人が証言に立つ裁判が

高い倍率の抽選になると心配し、

裁判官に記者席を割り当ててほしいとお願いしたが、

裁判官は取り合おうともしなかった。

だからその裁判官を東京地裁に訴えた。

 

「江川紹子氏だけ特別扱いするのはおかしい」と思う人もいるだろう。

しかし実績でいえば、

全国の裁判所記者クラブに所属する大手メディアの中で、

江川紹子氏以上に

国民の知る権利にこたえているメディアはないと思う。

私自身、NHKで裁判記者をしていたときも退職後も

江川紹子氏の著作に多くのことを学んだ。

また、大きな裁判の度に

大手メディアが江川紹子氏にコメントを求めたり、

傍聴記を依頼していることを考えれば

江川紹子氏が

裁判というものを誰よりも国民に伝えていることは明らかだ。

記者クラブに席を渡すのが

「国民の知る権利を確保する」という理由なら

江川紹子氏にも席が割り当てられるべきだ。

また、江川紹子氏は数えきれないほどの裁判取材をしているが

裁判の進行を妨げるようなことをしたという話は聞いたことがない。

一度法廷で一緒になったことがあるが、

頻繁に席を立って法廷を出入りする記者よりも、

ずっと静かに傍聴していた。

 

記者クラブは裁判所に限らず

警察、検察、各省庁、県庁、大きな市など

ありとあらゆる大きな役所、大企業に存在する。

記者クラブは、

国民の知る権利を確保するために、

メディア各社が役所や企業などの大組織と交渉するためにあり、

各社が報道に必要な共通の利益を得るための場所である。

ここでいう共通の利益とは必要最低限のものであり、

記者クラブに所属するメデイアも

独自の取材、自由な取材が

活動のベースであるべきことはいうまでもない。

 

私は「記者クラブが不要だ」という気はないが

いま、多くの記者クラブが

国民の知る権利ではなく、

記者クラブに所属する

「メディアの知る権利」のための存在になっている。

ここ数年、記者クラブが批判にさらされているのは

こうした実態がフリージャーナリストらによって

明らかにされているからだ。

 

国民の知る権利を確保するために

メディアが団結するのが

記者クラブ本来の姿である。

小沢一郎氏が証言に立つ裁判までもう時間がない。

江川紹子氏の申立書と

東京地裁が訴えを却下した文書を見る限り

勝訴は期待できない。

東京地裁の記者クラブに良心があるならば

江川紹子氏に記者席が認められるよう

裁判所と交渉するべきだ。

国民の知る権利を確保するために行動してほしい。

 

記者席は誰のためのものか。

記者席は、

国民の知る権利にこたえようとするジャーナリストのためのものだ。

井出ようせいブログシリーズ 被災地をみて