揺れた政治   2010 年 12 月 25 日

今年の政治は、政権交代を注視する雰囲気で始まったが

結局、混迷を見せられて終わろうとしている。

きょう、来年度の予算案が固まったと報道された。

92兆円規模で、去年を上回る過去最大規模になった。

去年9月に政権をとった民主党は、

ちょうど1年前、今年度予算編成は

自民党政権の骨格をもとに作らざるを得なかった。

来年度予算は民主党が初めて1から作った予算だ。

評価できることは、高速道路無料化の公約を撤回して

平日上限2000円(普通車)などの料金体系を導入することだ。

総選挙で「高速無料!」と嘘をついたことは取り消せないが、

嘘を認めても堅実な将来を選択したことは良いと思う。

しかし報道をみる限り、評価できることはこれだけだ。

子ども手当、高校無料化。

少ないお金を広くばらまいて、消費税の増税時期を早める。

そんな浪費財政でよいはずがない。

子ども手当の前に保育所の拡充!

産休・育児休暇をとった人が再び第一線で働ける。

育児をしやすい社会を作ることが先だ。

高校無料化は学習の大切さ、価値を低下させる。

教育はなんとなく受けるものではない。

目的意識、教育の大切さ・ありがたみがあって初めて

学ぶ意欲がでるものだ。

奨学金制度の拡充で経済的に厳しい世帯を救済することが本質で

高校無料化は典型的な悪平等と言わざるをえない。

 

民主党も自民党も国の将来よりも党の将来、

つまり選挙で受けることしか考えていない。

目先のわずかな金で国民の気を引き、

後で大増税をしようとするその姿勢を国民はとっくに見抜いている。

 

政治のニュースは今年も政局が多かった。

「政局はうんざり」と、テレビのキャスターは何度も繰り返した。

今年の政局は民主党、

なかでも鳩山・菅総理よりも小沢一郎氏がその中心だった。

民主党は小沢さんで動いていることを強く感じさせる、

小沢さんの力を良くも悪くも感じた年だった。

来年は「脱小沢」、民主党に関わらず

力のある新しい政治家が出てこないと前に進まない。

選挙に出てから、

同世代の人からは

「将来のツケをためないでほしい」と言われ続けた。

年配の方からは

「一生懸命働いてきたが、苦しいままだ。

年金や介護など不安だらけだ」と言われた。

若い世代も年配の世代も苦しいのが今だ。

この状況はすぐにはかわらない。

国として、身の丈にあった社会運営を行い

経済成長に向けて歯を食いしばるしかない。

 

来年の政治は、

国民に将来像を示し、希望を持たせることができるかが問われる。

希望がなければ我慢することはできない。

将来ビジョンをもつ政治が求められる。

私はその一助となれるよう来年も行動していく。

捜査当局に厳しい目   2010 年 12 月 25 日

今年は、検察・警察の「捜査当局」にとって大変厳しい年になった。

きょう警視庁が、外事3課のものとみられる文書が流出したことを

ようやく認めたと報道された。

私たちの生活に直結する話ではないが

国の治安を守る捜査機関にとっては致命傷だ。

捜査機関の手の内を明かすことになるだけでなく

捜査に協力してきた人の信頼を失った。

尖閣映像流出問題では、国交大臣の問責が参院で可決されたが

警視庁の情報流出は尖閣映像以上に深刻な問題だ。

流出の経緯の捜査はこれからだろうが、

責任の所在を明確にする必要がある。

 

検察についてはこれまで何度も述べてきた。

村木さんの無罪判決、そして証拠改ざん事件で

検察は、これまでかたくなに拒否してきた

取り調べの可視化を自ら受け入れざるを得ないまでに

信頼を失っている。

捜査機関は、普通に生きていれば関わることのない機関だ。

しかし、国の正義の根幹となる刑法・刑事訴訟法を扱う

捜査機関がこれだけ信頼を問われたということは、

私たちが安心して暮らすことのできる日本、

つまり、普通に暮らしていても正義が守られるという

安心感が揺らぎかねない一年だったと思う。

捜査機関の再生、来年の動きを注視していきたい。

 

井出ようせいブログシリーズ 被災地をみて