5月7日、大槌町に着いた私と友人は、雨だったのでテントを張ることをあきらめて車中泊をした。寺野弓道場という避難所がある運動公園の駐車場に車をとめた。

そこには、自衛隊が住民のために設置した入浴施設があった。聞いてみると第7師団で北海道から支援にきているという。避難所の人たちや近隣の住宅で風呂が使えない人たちがたくさん集まっていた。

そして、風呂に来る人たちの足元が暗くならないようにと、国土交通省と書かれた車が照明をつけていた。風呂が終わるのが午後9時。自衛隊の人たちが片づけを終える9時半まで灯りがともっていた。ボランティアに行った私たちは懐中電灯をもってはいたが、この灯りが何よりもありがたかった。

震災から2カ月たっても不便な生活が続く被災地で、地道で温かな支援が続いているのを実感した。

憩いの場~被災地をみて5~   2011 年 5 月 25 日

初めて被災地に入ったのは5月7日夕方、岩手県大槌町に着いた。被害状況に言葉を失いながら町を見ていたら、がれきのあるエリアにローソンがあった。たくさんの人でにぎわい、商品も揃っていた。被災地の真ん中なのに「どうしてローソンだけが?」と不思議に思い、定員に聞いてみた。店員の話によると、ローソンも津波をうけて人の胸ぐらいの高さまで海水に浸かったという。しかしローソンの本部の方で復旧を急ぎ、いち早く営業を再開したという。それでも再開したのは4月29日、私が訪れる1週間ほど前だったたという。

その店員は、町の人がごみを捨てに来ても丁寧に対応し、分別をしていた。他の店員も、大きな声で挨拶をして、客を待たせないようにと手際よくレジをうっていた。そして町の人たちは、顔見知りを見つけると楽しそうに話を弾ませていた。

1日の終わり、復旧の途中で町の灯りがほとんどない中、ローソンは頑張る町の人たちの憩いの場になっていた。

井出ようせいブログシリーズ 被災地をみて