汚染水問題が明るみに出てから、「原発事故対応の、責任の所在がどこにあるのか」という議論が国会でされている。

簡単にいうと、国は「一義的には東電が責任をもってやるが、国もしっかり万全な支援をしていく」というスタンスである。東電も「しっかりやる」と答えているが「国のご支援もいただきながら」とも。

では、「どこが責任をもってやるのですか?」と聞くと、茂木経産大臣は「いま大切なのは誰が責任をとるかよりも、解決をしていく、実行をしていく、このことが何よりも大切だと私は考えております」と、顔を赤くしていう(9月30日衆議院経産委員会)。

さて、国会がはじまり、安倍総理が所信(10月15日)で「国が前面に出て責任を果たす」と発言。国が責任をもってやるのか?と思ったら、きょう(10月18日)の参院本会議では「責任感をもって」という言葉も。では責任の所在は?という話を向けると、安倍総理も茂木経産大臣と同じく、「いまは責任云々よりも、これからのことをしっかりやることが大切」と、こちらは落ち着いた顔でいう。

今後のことをしっかりやることは、誰もが思っていることであり、作業の責任主体をはっきりさせることとは全く別問題である。東電と国が責任の所在を曖昧にしたまま作業を続けるのではなく、責任の主体をあらかじめ決めて、覚悟をもってやっていくべきだ。

 

 

臨時国会 開会にあたり   2013 年 10 月 14 日

街頭14日

明日から臨時国会が始まります。会期はいまのところ、12月上旬までといわれていますが、議論するべきことは山のようにあります。

 

まず、原発汚染水対策。今月11日、福島第一原発にいってきました。放射線量の高いところも、マスクや防護服を着て見てきました。燃料が溶けた、メルトダウンのあった1、2、3号機はいまも、直接中の様子を確認することができない状態が続いています。問題となっている汚染水は、漏れはもちろんですが、福島第一の敷地内には、汚染水をいれたタンクが増え続けている現実があります。対策に投入する予算や意気込みはあっても、具体的に、技術的にどうやって対策を進めていくのかが、いまだ見えていません。今国会で徹底議論して、対策に道筋をつけてまいりたいと思います。

 

消費増税を安倍総理が決めた後、初めての国会となりますが、「増税をするなら行政改革とセットで」、「増税せざるを得ないというならば、税金のムダにメスを入れることと必ずセットで」ということを引き続き訴えてまいります。消費税を上げるだけでは、国の借金は減りません。増税だけで、増え続ける社会保障費に対応しきれる訳でもありません。国の仕事、財産を、聖域なく見直す財政再建。国会議員や官僚が身を切る改革をやらない限り、問題は先送りと言わざるを得ません。社会保障制度も、世代間の格差をなくす抜本的な議論が必要です。明日からの国会にあわせて立ち上げる超党派の勉強会が、議論を進める一助になればと思います。

 

TPPの交渉状況についても議論が必要です。交渉をまとめるのが日本の役割になってしまっていると、最近の報道をみて危機感を持っています。交渉に参加するのが遅かったのだから、国益を徹底的に主張する、国内でいわれている不安を交渉の場で訴えるスタンスこそ、日本のあるべき姿だと思います。

 

今国会では「秘密保護法案」が提出されると言われています。国の性格を変えかねない法案であり、徹底した議論が必要です。情報漏えいの危険性が高まっているとよく言われます。確かにインターネットの普及などを考えれば、そう言えないこともありません。しかし、それはまず、ネットのセキュリティー対策など、技術的な対策をとるべきであり、今回の法案が本当に抑止力になるのかどうかから、議論を始めたいと思います。また、国家機密でも30年、50年後には公開され、歴史の検証が可能となる仕組みづくりも必要です。かつて民主党政権が検討していた情報公開法も廃案となったままで、情報公開の制度設計をどうしていくかという議論は大きく遅れていることも、ふまえなければなりません。

 

「有権者の思いを政府に直接ぶつけていく」、「巨大与党が有権者の思いと違った方向に舵を切りそうになった時は、毅然と待ったをかける」こうした役割を果たせるよう、先の国会に続いて、多くの質疑、発言の機会に立ち、公のために資する質疑を展開してまいります。引き続きご指導ご鞭撻を、多くのみなさまの声をお聞かせ下さいますよう、お願い申し上げます。

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原点にかえりたい   2013 年 10 月 12 日

ブログ、ごぶさたしてすみません。きのう初めて福島第一原発にいき、重い課題を背負っていることをこの目で確認したとしか、いまは言葉がない。また機会を改めて報告したい。

 

 

さて、おととい、みんなの党の全議員が集まる総会があった。8月以降、みんなの党は、「新党ではなく政党連立、ブロック型の政界再編をすすめる」と渡辺代表が繰り返してきた。これを党として機関決定し、名実とも党方針にしたいというのが、おとといの総会だった。

政界再編は、誰がどう考えても容易ではないが、小党のみんなの党が政策を実現するためには、政界再編が絶対必要ということは共通認識だ。各党連立、ブロック構想で再編を進めることを否定する人もいない。ただ、ブロック、連立だけに再編の手段をしぼらずに、いろんな可能性を柔軟に探るべしという意見も少なからずあった。

 

私はというと、政界再編は相手のあることだし、いつどうなるか分からないから、ブロックでもなんでも柔軟にやるべしと言う考えで、ブロック構想には賛成だ。しかし、ブロック構想を党是として機関決定してこれを打ち出し、政界再編手法を党の目玉方針にすることは嫌だった。なぜかといえば、みんなの党はもともと、行政改革を柱とする政策重視の政党だ。政局好きのマスコミの前で長時間、延々と政策を主張してきたこれまでの代表会見が好きだった。しかし、いまはあまりにも政界再編、ブロック構想が全面に出過ぎている。政局政党のレッテルを貼られかねず、党にとって大きなマイナスだ。ブロック再編構想は、党内で浸透している。否定する人もいない。機関決定をしなくとも、事実上党方針なのだから、ブロック構想をこれ以上宣伝する必要はない。政界再編は、浅尾幹事長や政調会長、国体委員長が中心になって、ふだんから各党と話をしていけばいい。党の顔である代表には、早く政策を語る姿を取り戻していただきたい。

 

また、ブロック構想という言葉が出始めてから、柿沢未途衆議院議員が離党するという、痛恨の事態がおこった。結党メンバーだった柿沢さんを支援してきた、生粋のみんなの党支援者の心が離れた。また、柿沢さんという論客を失った。18人しかいない衆議院議員の1人を失うということは党に取って非常にマイナスだ。このようなことを繰り返すようなことがあってはならない。柿沢さんの離党について、党内国会議員への説明も議論もないまま時間だけが過ぎてしまった。「おかしいことをおかしいといえなければ組織はダメになる」とある人がいっていたが、その通りだと思う。

 

みんなの党は、自由闊達な議論ができる組織であることが、大きな魅力だと思ってきたし、私は、「みんなの党のどこが好きか」と人に聞かれれば、必ずこのことを答えてきた。自由な議論、おかしいことはおかしいと議論しあった上で、最後はまとまる。これが本当の一致結束だと思う。江田憲司前幹事長の更迭、そして柿沢さんの離党後、みんなの党の雰囲気は、事なかれ的になっているのではないか。これは、私自身の反省、自問自答した結論でもある。

 

こうしたことを、総会とそれに先立つ役員会で発言させていただき、「ブロック構想を機関決定することに反対だからこの場にはいたくない」といって、総会を途中で退席した。党の決定には従う。臨時国会の開会も間もなくだ。はやくこの問題に終止符をうって、原発汚染水問題、消費増税、TPP、秘密保護法案など、重要案件を議論できる準備をすすめていきたい。

 

総会の後、心配して私の部屋を訪ねてくれた同僚たちがいた。晩飯にいこうと誘ってくれた人や、電話をくれた人が何人かいた。理路整然とした発言ではなかったし、我ながらかっこのつかない不器用な行動だと思ったが、それを汲み取ってくれた人たちがいたということはうれしかった。

 

 

井出ようせいブログシリーズ 被災地をみて