汚染水問題が明るみに出てから、「原発事故対応の、責任の所在がどこにあるのか」という議論が国会でされている。

簡単にいうと、国は「一義的には東電が責任をもってやるが、国もしっかり万全な支援をしていく」というスタンスである。東電も「しっかりやる」と答えているが「国のご支援もいただきながら」とも。

では、「どこが責任をもってやるのですか?」と聞くと、茂木経産大臣は「いま大切なのは誰が責任をとるかよりも、解決をしていく、実行をしていく、このことが何よりも大切だと私は考えております」と、顔を赤くしていう(9月30日衆議院経産委員会)。

さて、国会がはじまり、安倍総理が所信(10月15日)で「国が前面に出て責任を果たす」と発言。国が責任をもってやるのか?と思ったら、きょう(10月18日)の参院本会議では「責任感をもって」という言葉も。では責任の所在は?という話を向けると、安倍総理も茂木経産大臣と同じく、「いまは責任云々よりも、これからのことをしっかりやることが大切」と、こちらは落ち着いた顔でいう。

今後のことをしっかりやることは、誰もが思っていることであり、作業の責任主体をはっきりさせることとは全く別問題である。東電と国が責任の所在を曖昧にしたまま作業を続けるのではなく、責任の主体をあらかじめ決めて、覚悟をもってやっていくべきだ。

 

 

井出ようせいブログシリーズ 被災地をみて