特定秘密保護法のいま   2014 年 3 月 14 日

特定秘密保護法が昨年末に成立し、今年の終わりから施行される。情報についてのチェックが大きな論点になっているが、ここまでいつくかチェック機関として名前があがっている。

 ・【情報保全諮問会議】まず、この会議が法律の運用基準や政令案を議論、素案をつくる。法律の施行に向けた準備を進める有識者会議だ。この会議は読売新聞の渡辺恒雄氏が座長を務めていることですでに報道されている。1月17日に第一回会議を開催し、法施行までに2、3回開かれるようだ。運用基準や政令素案ができたらパブリックコメントもあるとのこと。最終的に運用基準などは、この会議の答申をうけて、閣議決定で決めるという。

 ・【情報保護監視準備委員会】この委員会は森担当大臣が委員長で、去年12月25日に1回目の会合を開いている。この委員会は、施行までの間、政府内で準備を進める司令塔となるとのこと。

 

上記2つは、法律施行にむけた準備のための組織。では、実際に法律が施行された後は、どうなるかというと、

・【保全監視委員会】総理大臣が秘密指定、解除のチェック機関として、閣議決定で内閣府に設置する政府内組織。

 

・【独立公文書管理監(審議官級)】と【情報保全監察室 20人体制 将来的には局に格上げ】この2つは、秘密の指定、解除、秘密の有効期間の設定、延長、文書の管理、廃棄の可否について判断、または監察、時には是正を求めるとのことだが、役割分担などはいまのところ明確ではない。これから決まるのだろう。この2つが、独立性の高い第3者機関の位置づけのようだが、どうも行政内の枠を出ていない気がする。

 つまるところ、もう一度国会で議論をする機会が必要だが、いまのままだと閣議決定など政府内の検討で施行を迎える可能性もある。

思い立ったら現場へ   2014 年 3 月 14 日

教育委員会制度改革の議論が今国会である。 教育委員は非常勤のあて職だ、役場の教育行政の追認機関だ、などの批判がある。 国会では、日本維新の会の中田宏議員が、横浜市長経験からこの問題を再三取りげている。横浜市には学校が500もあるのに教委は一つ。機能するはずがないから、4地域に市内を分割して担当部署を置いたが、その時かなり文科省にとめられたなどの話をしている。 横浜市や他の政令市、大きな自治体はそうなのかもしれない。 では、小さな自治体はどうか。ということで、来週月曜日に、ある村の教育長に会いに行くことにした。専門家に話を聞いたり文書を読んだり、そして、いざ現場へ。

ボブ・ディランの言葉   2014 年 3 月 3 日

ある本を読んでいたら、ボブ・ディランの以下の言葉が引用されていた。

「つまり我々の誰からも声が上がらなかったら、何も起こらず、人々の期待を裏切る結果になってしまう。特に問題なのは、権力を持った者の沈黙による『裏切り』。彼らは、何が実際起きているかを見ることさえ拒否している」

「俺にとっては右派も左派もない。あるのは真実か真実でないかということだけ」

「俺は常に個人的見解を持った一個人として生きてきた。もし、自分が存在している意味があるとすれば、みんなに不可能が可能になるって教えてやることだ」

「ボブ・ディラン全年代インタビュー集」という本にのっているらしいが、思わず頷いてしまう言葉だ。

この言葉を紹介していた本は、「絶望の裁判所」(瀬木比呂志)で、筆者は、今の裁判所が最高裁判所事務総局を中心とした人事、組織益に偏っり、裁判が、本来の役割からかけ離れたものになっていると厳しく指摘している。裁判所という公正中立、独立した機関がそうなのかと驚く人もいるかもしれないが、読んでみると相当の説得力がある。

裁判の世界だけではない、政治家、官僚、また民間でも「組織益」、「事なかれ主義」に陥って、本来の目的を見失って漂流している組織とそこに属する個人が多いのではないか。自立した、独立した個人が活躍できる組織、もっと広くいえば、そうした個人が活躍できる社会を作ることが、日本の活性化につながると信じている。ボブ・ディランの言葉が身にしみる。

井出ようせいブログシリーズ 被災地をみて