来年は飛躍の年に 2014 年 12 月 31 日
今年1年間、大変多くの方にお世話になりました。心より感謝申し上げます。
2014年は「がむしゃら」、「もがく」。そんな言葉が合う1年だった気がします。結いの党という15人の小さな党でスタートし、37回の国会質問に立ちました。2013年の29回よりも多かったのですが、とにかく準備準備、「これを聞こう」「あれも調べておこう」と、「質問がない時に如何にアンテナを高くはるか」と常に自分にいい聞かせてきました。2月の豪雪、NHK籾井会長への質疑、原発事故賠償の東電の不誠実な対応など、いろいろなテーマをとり上げました。教育委員会制度改革の長期審議は全力を尽くしたものの力不足も感じ、手応えと課題の両方を感じながらの国会活動でした。
災害の多い年でもありました。2月の豪雪は現地調査や迅速な国会質問など、精一杯の対応をしましたが、与野党を超えて対応してもらったことがなにより良かったと思います。個人的には、雪が溶けた真夏に、被災した農家や自治体を再度訪ねて、秋の国会で取り上げることができたことがよかったと思います。広島の土砂災害、御嶽山の噴火、選挙の前には北信で大きな地震もありました。こうした災害についても、発生直後の現地調査や質問だけでなく、長期的に見続けていきたいと思います。
国政でもっとも大きな出来事を1つあげるとすれば、7月1日に安倍政権が、集団的自衛権を容認する閣議決定をしたことだと思います。閣議決定の文面だけをみれば極めて慎重な書きぶりになっていて、文章通りの運用がされるのであればという思いもありますが、運用面の議論は来年以降に持ち越されたので、来年も大きな議論になると考えています。
今年は7月から、広く有権者にアンケートをお願いして回りました。国政報告のビラにアンケートハガキをホッチキスでとめて、配っては演説して、また配る。ということを繰り返してきました。ある政治家の取り組みを私なりにアレンジして始めた活動ですが、多くの人から、ハガキの小さな余白にびっしりと書き込まれた貴重なご意見をいただきました。千数百通のハガキに書かれたご意見は様々ですが、全てが私の血となり肉となりました。ハガキに細かな字で一生懸命ご意見を書いてくれている方々の姿を思い浮かべ、今後の活動に活かしてまいります。
秋の国会は、維新の党の一員として迎えました。合併には紆余曲折がありましたが、人数が多くなったことで、所属する委員会での発言力も大きくなり、国会審議でできることが広がりました。9月に結党したばかりの政党ですが、党の歴史を、今後の政界模様を自ら描くつもりで頑張ります。
12月の総選挙は想定していませんでしたが、厳しい戦いを、多くの人の支えで乗り越えることができました。激戦と言われた厳しい戦いは、乗り越えるために誰かが与えてくれた試練だと思い、この1年間、いや政治活動を始めてからの全てをぶつけるつもりで戦いました。応援してくださった皆様の燃えるような気持に触れ、自分の限界を超える力を出すことができたと思います。
がむしゃらに、もがき、きつい一年間でしたが、そういう時間を過ごした先に大きな飛躍があると信じて、いまは目線を前に向けて、来年の準備を進めています。自ら積み重ねてきたものと、多くのみなさまの大きなご支援とを合わせて、来年は必ず飛躍の年にしたいと思います。
様々なことがあった一年間を無事過ごすことができた健康な体を与えてくれた家族に感謝し、来年もまず健康第一、健康を基に、自らに壁や限界をつくらず、挑戦を続けます。
最後に改めて、皆様へ感謝申し上げますとともに、良い年をお迎えになることをお祈り申し上げます。
平成24年12月31日 井出庸生
【週間予定】12月27日(土)〜2015年1月2日(金) 2014 年 12 月 28 日
27日(土) 終日地元。信濃毎日新聞取材。サントミューゼ。秋和街頭。
28日(日) 終日地元。岩村田事務所。浅間中前交差点街頭。
29日(月) 終日地元。
30日(火) 終日地元。
31日(水) 終日地元。
2015年
1月1日(木) 終日地元。
2日(金) 終日地元。
※予定は予告なく変わることがあります。変わった時は分かり次第更新しますのでご了承ください。
選挙総括 2014 年 12 月 21 日
(すこし長いですが、読んでいただけると幸いです)
衆院選から1週間。「まだ1週間しかたっていないのか」と思う。ずいぶん前のことに感じるぐらい厳しい戦いだったし、全力で戦った。
激戦といわれた選挙だったが、投票率は下がった。その中で、前回より1万票多い7万7289票をいただき、2位の候補者と約1万4000票の差をつけて勝ったことは、私自身が一番驚いている。身に余る票をいただいたと思う。すべては応援してくださった、1人1人の力によるものだ。当選確実の一報が出て、当選の弁を述べようとした時に涙があふれたのは、目の前に、誰よりも応援し、支えてくださった多くの顔があったからだ。あらためて感謝するとともに、今度は応援してくれた人が驚くようないい仕事をしてお返しをしたい。
争点に関していえば、総理やNHKは「アベノミクスが争点だ」といい、維新は「身を切る改革」。民主党は、一言でいえるような争点は示さなかったように思った。それぞれの党が、1つの共通の争点について主張を競う選挙ではなかった。選挙後、友人が「なぜ集団的自衛権は争点にならなかったのか」と訊いてきたが、集団的自衛権をすすめたい自民党が、公約の中で集団的自衛権の扱いを小さくし、民主・維新も結局このことにはふれずじまいだった。
長野3区をみても、他の候補がなにを訴えたのか詳細はわからないが、有権者にとっても争点の分かりにくい選挙になってしまったと思う。私は、直面する3つの課題として「消費増税までの間に行政改革を」「集団的自衛権についてはまず日本が自分自身を守る個別の自衛権を軸に、現実的な安全保障を考える」「原発については脱原発を前進させること」を訴えた。そして、私の大きな柱として「未来をいまから考える。そのためには、若い力と地方の力が大事だ」と訴えた。
そして、「党よりも個人だ」ということを強く申し上げた。それは、現在の自民、民主、維新の看板にすがって当選するだけが精一杯では、改革を進める力を持ち得ないと思ってきたからだ。1期2年間の、激動ともいえる経験と濃密な時間が、「党の前に政治家個人がしっかりしていなければいけない」という思いを強くさせた。選挙の後に、党を隠したと批判的なコメントをいただいたが、私は党に厳しい逆風があると公言した。党を隠すことはしなかった。維新の党は歴史が浅く、党そのものが変革の途上にある。変革途上の党を変え、国政を動かす強い政治家が増えなければ、政治は変わらない。
政党の勢力、政局的な話をすれば、自民・公明が改選前の議席を守り、圧倒的優位を得た。民主は増。維新はほぼ現状維持。みんなと次世代がほぼ消滅し、その分民主が増えたと感じている。しかし、民主が支持されたのかといえばそうではない。維新よりも候補者を多く擁立し、維新よりも選挙に強い候補者がいたということだと思う。改革を成し遂げるために、しがらみ無し、組織無しにこだわってきた第3極の維新が、ブームや逆風に左右されない政党になるかどうか。今回のような、党にとって厳しい選挙に耐えられる強い根をはった政治家がどれだけ増えるかにかかっている。
民主、維新両党の連携話は選挙後も続くだろう。有権者がいまの自公政権に対して良いと思っている部分はよしとしても、不安や懸念をもっていることについては、両党のメンツや過去のいきさつよりも有権者の思いを一番大事にして、話し合いのテーブルにつくことが大事だ。有権者の思いを代弁するという原点にたてば、野党としての責任を果たすことができるだろう。
長野3区の選挙について振り返ると、途中、新聞報道で「上田が草刈り場」という記事があった。どこかの陣営の見方、コメントとして出た言葉だと思ったが、上田に対して失礼だと思った。私はこの2年、いや、その前から、佐久も上田も関係なく、等しく、広く地元選挙区を回ってきたという思いがある。だからこそ、「草刈り場」という言葉は受け入れ難かったし、これまで通りの活動を続けて、この選挙に必ず勝つという思いを強くした。国政選挙は市町村別に開票結果が公表されるため、どこの市町村で勝った負けたという話が多くの人の関心事となる。私も気にしないといえば嘘になるが、長野3区の代表であるならば、長野3区全てに等しく、全力で向き合わなければいけない。最後に寺島、木内、唐沢各候補に、敬意を表し感謝を申し上げたい。とくに寺島氏には、2年前一緒に当選して、私が地元行事でとまどっている時に何度も助けていただいた。激戦にも関わらず誹謗中傷の類いの話がなかったのは、各候補の政治姿勢が真摯であることの証だと思う。
私にとって本当の戦いの場は、これからの国会、政治活動だ。
来年1月末から始まる通常国会の本格論戦にむけて、政策も、政党再編も、これまで以上に存在感を発揮しなければいけない。長野3区・小選挙区の代表として、全国の他の国会議員に負けない仕事をしたい。国会や政党の運営の弊害の1つに、当選回数・年齢による年功序列があるが、そうした弊害をも超えることのできるような、強い政治家になりたい。
街頭演説は継続、今年の夏から地元でお願いしてきたアンケートハガキも体制が整い次第再開する。有権者との対話を、もっと広く、もっと深くしていきたい。激戦を支えていただいた全ての皆様に改めて感謝申し上げるとともに、今後の活動でお返しすることをここに誓い、総括とさせていただく。
【週間予定】12月20日(土)〜12月26日(金) 2014 年 12 月 20 日
週間予定を再開します。
20日(土) 日中東京、四国若者1000人会議。夕方御代田。夜上田。
21日(日) 終日地元。日中、長和町。秋和街頭は前の予定次第。夜、小諸。
22日(月) 終日地元。
23日(火祝) 終日地元。街頭演説予定。夕方上京、党の会議など。
24日(水) 終日東京。本会議、首班指名選挙など。
25日(木) 本会議。夕方、佐久病院クリスマス会。
26日(金) 終日東京。本会議、テレビ信州出演。夜上田。
※予定は予告なく変わることがあります。変わった時は分かり次第更新しますのでご了承ください。
12月14日の衆議院議員選挙。
7万7289票をいただき、長野3区・小選挙区で当選いたしました。
大変厳しい選挙戦を一丸となって応援してくださった皆様、
お支えくださった皆様に、心より感謝申し上げます。
党への逆風にも関わらず、私の実力以上のご期待をいただきました。
党に頼らず、党を動かし国政を動かす政治家となる。
高い目標を掲げ、小選挙区当選の重責を果たしてまいります。
有権者と同じ場所に立ち、有権者と同じ感覚で、
政府与党に厳しいチェックと論戦をかわしてまいります。
今後とも変わらぬご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。