・両候補より冒頭の決意表明

小野次郎
先日、野党各党から国会、臨時国会の開会要求をしたが、政府は臨時国会を開かない方針を決めた。安保法制についても、何度、世論調査をしても、そしてまた、国会の中の論戦を見ても、決して自信をもって採決に臨めるような状況じゃないことは誰の目から見ても明かであるにも関わらず、政府は結局、強行採決をして、法案を通してしまった。一強多弱と言う言葉があるが、まさに安倍政権はおごってしまっている。数だけはたくさんあるけれども、ちっとも野党が一つの大きな力になることはできない。その現状に対して私は大変憂いている。

野党再編、ただ数合わせで再編するんじゃなくて、数も大事です。しかし、同時に政策を作る力、政策を国民に訴えて、その力で政策実現を諮っていく、本当に実力を持った大きな強い野党を作らなきゃいけない。ところが現状はむしろ一強の方が更に野党の中に手を突っ込んでかき回すような状況になっているような気がする。安保法制の審議の最終段階においても、いくつかの小さな野党が結局政府案に賛成する段取りを取られてしまった。

また、今回おおさか維新の会、大阪府知事選、市長選で大勝された。しかしそれが、国政のレベルでどういう行動を取るのか、これから我々は注視をしなきゃいけない。安倍内閣の別働隊として、自民党の補完勢力として動くようになれば、野党再編とは全く無縁の政治勢力になってしまうと言わなければならない。私たちはしっかりと自分たちの軸足を野党において、そして、それだけではなくて、今、維新の党にいる我々は、いくつかの流れの中からここに立っている。日本維新の会、みんなの党、結いの党、でもそういった名前は違っても一貫して掲げてきた政策がいくつかある。脱原発の問題、行財政改革、政治とカネについては企業団体献金の禁止など、公務員改革もある。そういった我々が掲げてきて、「自民でもなく民主でもなく」と言って、多くの国民の皆さんから支持を頂いて来た政策を、どこか看板を隠して他の野党と連携するのではなくて、そういった共通の政策というものを共有できる野党勢力としっかりとタッグを組んで、一強多弱の現状を打破していきたい。

今回、3万6千数百の党員の方によって選ばれる新しい代表は、まさに維新の党に集う人たちの総意によって選ばれた新代表として、今、私が申し上げたような、政策の旗をしっかりと掲げた野党再編に、積極的に取り組んでいくことができるようになる。

これから選挙期間中、国会議員、地方議員の方はもちろんだが、一般党員の方々ともできるだけ接する機会をたくさん増やして、私の考え方を訴えて参りたい。その心は、風通しの良い維新の党にしたい。いままで、私が経験した2つの事例は、いずれも党を作った方が大変良い考えで党を作ったが、自分の思い通りにならなくなると、その党を分裂に導いたり、あるいはその党がなくなってしまう、そういう経験を私は2度している。そういったことがないように、今回、26人の国会議員。数は減った。地方議員の方も減ってしまった。一人もこれ以上欠けることなく、しっかりとタッグを組んで、野党再編の中で、「維新の党ここにあり」という主軸になれるように、軸になれるように、そんな活動をしていきたい、風通しの良い維新の党を目指してやっていきたい。

 

 

松野頼久
今回の代表選、政党して初めてだと思う、国会議員も地方議員も党員も、一人一票、それによって代表を決める。私たちは統治機構改革の中で一院制や首相公選制というものを訴えて来た。その首相公選制へのチャレンジ。どういう形の結果が出るか全くわからないが、政党として初めて、この一人一票制の代表選挙というものを導入した。

今、小野さんからも色々お話があった。状況認識は非常に近いものがある。確かに安倍内閣、夏に行われた安保法制、あれだけ多くの憲法学者が違憲であるということを唱えながら、国会において強行採決を行う。そして現在は、我々が4分の1の数をもって憲法53条に基づき、臨時国会の開催要求を行っているにも関わらず、全く開かないというのは憲法違反ではないかと思う。内閣が憲法遵守義務を怠っている、本当に民主主義の危機であるという認識を持っている。

同時に、今のアベノミクス、株価が若干上がっていることは評価するが、株価が上がっていることイコール景気が良い、ということにはなっていない。毎年、50兆の税収しかないにも関わらず、100兆円以上の予算を組み、そして、累積した赤字国債は1000兆以上。この状況を何年続けられるのか。無茶苦茶な増税国家になるか、財政破綻する以外ない。誰が見てもわかっている状況だが、それを変えきれないでいるというのが今の姿ではないか。

こういう状況を許している。確かに暴走している安倍内閣に責任はあるが、それを止められないでいる、我々野党がだらしない。「あそこが違う、ここが違う」小さいところをあげつらい、もっと言うと、「あいつが嫌いだ、こいつが好きだ」と、こんなことで結集できないでいる状況を何とか打破したい。こういう思いでいままで活動してきた。民主党はじめ、その他の無所属の皆さんや、その他の会派の皆さんと、私が5月に代表を就任してから、野党結集を目指して、「年内に100人規模」の新党か政治グループを作る、この旗の下にこれまで活動をしてきた。それを、何とか自分の手で仕上げたい。

 もちろん政策を置き去りにしてはだめだ。去年の衆院選で我々は、身を切る改革を訴えて、850万票という得票を国民から頂いた。日本の財政や、これから向かっていく増税等を含めて、一度、とにかく我々国会議員が身を切って、そして、公務に携わる皆さんも一回身を切って、そしてプライマリーバランスを元に戻し、これ以上、増税をしなくても良いような努力というものをしていかなければ、日本の活力というものはどんどん失われていくのではないか。しっかりと自民党以外の旗を立て、選択肢を有権者の皆さんに示し、次の選挙で、できうれば、政権交代可能な政治勢力の結集というものを目指していきたい。

(敬称略 質疑応答は別途掲載します)

井出ようせいブログシリーズ 被災地をみて