行動なくして
実現なし
004.政治

佐久市住民投票に思うこと

こんばんは。佐久市の総合文化会館をめぐる住民投票は

投票率が54.87パーセント、反対が約7割ということで

建設中止の結論が出ました。

 

建設賛成の方にとっては大変残念な結果となりました。

行政の継続性という点からみれば

賛成の主張は、筋が通っていたと思います。

しかし、20年以上の議論に空白があったこと。

つまり、

合併で特例債が使えることになって建設論が再燃した流れは否めず、

20年来の夢が、これからの市の中核施設としてふさわしいかどうかは

再検討が必要だったと思います。

 

一方、建設反対多数は、

住民投票にゆだねた以上、必然のような気がしていました。

決して少なくない負担のかかる施設の是非を

ひとりひとりの住民が判断するとなれば、

少しでも不安があれば反対になるのではないかと感じていました。

しかし、あの土地をどうするのか。

そして土地も絡むかもしれませんが、

佐久市の将来像をどう描くのかという課題が残りました。

 

11月6日の市民討論会で建設反対派の人が

「どうせ作るならもっと良い文化会館をつくってほしいから反対だ」と訴え、

建設賛成派からも拍手を受けていたことが印象に残っています。

この意見もかなわなくなりましたが、

「どうせ作るなら他の市町村にないもの」。

「佐久市にしかないもの」が作れるような活用を考えたいものです。

それが建物なのか、公園なのか、

日本一の釣り堀?なのかは分かりません。

しかし今回の住民投票で、

あの土地に対する市民の関心が再び高まったわけですから

よい活用策が見つかると期待しています。

そして今回の住民投票が、

土地の問題だけでなく

市の将来像にたいする関心を高めたとすれば

住民投票は有意義だったと思います。

 

住民投票にあたり私は、2度の市民討論会と、

臼田で開かれた説明会に参加しました。

賛成反対の両方の方から様々な考えを聞き

私にとって大変学ぶことの多い機会でした。