行動なくして
実現なし
006.選挙を考える

選挙を考える6~若者の選挙参加~

こんばんは。

「選挙を考える」6回目は、選挙に関心がないと言われている20代、30代の選挙への参加を考えます。

選挙へ参加することは、なんといっても投票にいくことがまず第1。

そしてその次に、特定の候補者を応援することが考えられる。

参院選を通じて私が考えた、

「若い世代が特定の候補者の応援をできるか」ということについてまず話したいと思います。

選挙で候補者の事務所や遊説に頻繁に参加できる人は、

時間に余裕がある人になります。

選挙は土日平日関係なく、しかも宣伝カーと選挙事務所があれば、

告示前から事実上の選挙戦が始まります。

厳しい就職活動をへて、まさに駆け出しの20代、30代が簡単に会社を休めるはずもなく、

若い人が特定の候補者の手伝いができるのは仕事が休みの日に限定されます。

実際、選挙を手伝ってくれる人は、

自営業や、会社を親族がやっているなどの理由で

ある程度時間の自由がきく人に限られます。

参院選でお世話になった方が

「選挙に熱心な人は変わった人が多い」といっていました。

すぐには意味が理解できなかったのですが、

その人も「普通のサラリーマンじゃ手伝える余裕がない。

自営業のような立場の人しかこれないんだ」と私と同じことを言いました。

その人がいう「変わった」というのは「社会の中の限られた」という意味です。

いま、育児休暇を女性だけでなく男性も取るべきだという考えが

少しずつですが広まっています。

私は選挙中、ふと、

「選挙を手伝いたい人が有給休暇を取りやすい社会をつくれないか」ということを考えました。

しかし選挙を戦っていくうちにすぐに無理だと考えなおしました。

会社が選挙に参加する場合、経営者が候補者を社員に紹介するか、

組合が組合員に候補者を会わせるケースが一般的です。

会社の中で社員が個人で、「私は@@候補を応援します」と公言して、

有給休暇をとるなどの行動を起こすことはまずないでしょう。

応援したい候補者が、会社の経営者や組合が応援していない候補者だったらなおさらだと思います。

若い世代が「堂々」と選挙に参加する道はかなり限定されていると言えます。

しかし、もはや会社や組合が政党と結びついて

特定の候補者を応援する時代ではなくなってきています。

政党と特定の団体の利害関係を問題視する人が増えたからこそ、

無党派と呼ばれる人が最大勢力になっている。

今回私の選挙を手伝ってくれた若い方は仕事をしながら来てくれました。

遊説が午後8時に終わった後、仕事に戻る人もいました。

その日の遊説が終わってほっとしている自分が申し訳なく思うほど

感謝の気持ちでいっぱいになりました。

政治に関心が出てくるのは、人生経験を積めばその可能性は高くなります。

退職が近くなり年金に関心がでてくる。

大きな病気をして医療について考えるようになる。

子どもが大きくなって教育問題が他人事ではなくなる。

しかし、人生経験の少ない若い人だって投票にいくと私は思います。

若い人が本当に投票に行かないのか。

これは投票結果を年代別に分析することはできないので

正確にいえば誰にもわからない。

メディアが投票日に行う出口調査の年代分析が根拠になっています。

出口調査の正確さは私の知るNHKについていえばものすごい精度です。

しかし私はずっと政治へ関心をもってきたので、

若い人が政治に関心がないといわれることが悔しくて仕方がありません。

「そんなことはない!」と声を大にして言いたい。

「初めての選挙なので投票に必ず行きます」という20代の声は

記者のときも、そして候補者になった今回も聞きました。

私のツイッターやブログをみてくれる人は真剣な人が多く

「ネット世代は投票にいかない」なんていわれることも心外です。

若い人が選挙に目を向ける簡単なことは

知名度のある人、カリスマ性のある人が出て、選挙が盛り上がることだと思います。

すべての選挙が盛り上がるわけではありません。

知名度やカリスマ性のある候補者がいない選挙もあります。

より簡単なのは、若い候補者が出ることだと私は思います。

大きな政党の、無党派の人からみたら全く関係ない

組織内の順番待ちの末に立候補する候補者に魅力はない。

去年、総選挙で惨敗した自民党が今世代交代でもがいているのは、

これまでの候補者選びがもはや支持を得られないことにようやく気づいたからだと思います。

地元の佐久市には若い市議がいる。市長も若い。20代で初当選した県議もいます。

そのせいか、若い人の政治への関心も高いのかなと考えています。

若い方から年配の方まで、さまざまな年代が社会に共存しているのだから、

若い政治家が地方行政、国政にもっといなければなりません。

政治の世界はまだまだ若い世代の進出が足りない。

参院選で私が、自分で名刺を作ったり、選挙カーのハンドルを握ったり、

「自分でできることは自分でする」というスタンスで手探りの選挙をしたのは、

有権者に選挙や候補者をできるだけ身近に感じてもらいたいという考えがありました。

私は選挙や政治を世代闘争にする気はありません。

ただ、若者が政治に関心がないといわれることだけは悔しいので、

若い世代の受け皿となることは今後の政治活動でも考えていきたいと思います。